やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

朝顔の種

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 夏の間、朝ごとに涼しい花を見せてくれた朝顔も、種になりました。グリーン・カーテンになってくれて、ありがとうね。夜顔は種が採り頃になるにはまだもう少しのようです。

 床を這う枯れ蔓の影。鵙の声。あぁついこの間まで夏の名残の暑さに戸をあけては風を入れていたのに、今朝の光は、冬の近づいたのを感じさせます。凋落の時間は速いものですね。

  秋の歌  ボードレール

間もなく私たちは冷たい闇に沈むのだ
さらば、あまりにも速く過ぎ去った
かがやかな私たちの夏よ!
もう、聞こえてくる。中庭に投げ下ろされる薪束の
葬列のごとき響きよ。(後略)

ボードレールの秋の歌も若い頃からそれなりに感慨を持って読んではいたけれど、人生の冬の足音の近づくのをのを感じるようになると、一入身にしみます。
来年はひょっとするとどうなるか分からない。朝顔の種を摘むのも、来年を期するためでなく、この夏の思い出に集めてみただけのこと。でも風船葛の種はまん丸で、バイ・カラーで、とてもかわいいな。

  半身は闇朝顔の種を採る  おるか