やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

秋の黄色い光

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 激しい台風が、優しげなもの、壊れやすいものを、みんなふっとばしたあとの、
透徹した光の空。

 ベランダの朝顔の種を取るのもそろそろ終わり。
気がつけば日は、もう傾いて、小鳥たちは西へと枝を渡ってゆく。
 既に秋。「どうして永遠の太陽を惜しむのか」とランボーは書いたけど、わかっていても惜しまずにいられないのは彼も同じだったのでしょうね。

 我ながら通俗でいやになるけど秋になると懲りもせずにボードレール読んじゃいます。

「秋の歌」の二章目

あなたの切れ長の目が好きだ。その緑がかった光
美しい人、でも今日は、なにもかも辛いんだ。
あなたの愛も、寝室も、海の上に輝いて落ちてゆく
太陽には、かなわない。

云々と甘やかされた子供のような台詞を散々、おもうさま並べた後に、


あなたの膝に額をのせてもいいかな。
白く酷熱の夏を惜しんで、あじわうんだ
後姿の季節の、優しい黄色い光を。


と、正直「いい加減にしろ!」的甘えっぷりですが、やっぱりちょっとほろっとしちゃうんですよね。秋の黄色い光。
ああ、秋は黄色が似合うわね~。
陰陽五行で行くと秋は白なんですけどね。