やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

大聖寺散策

さびしい流れをめぐらせて

加賀大聖寺藩十万石の城下町。水銀色の雲の下の青磁色の水。北國らしい灰色のトーンの風景です。町の中をうねうねと、まるで出口を探すかのように川が這いまわっています。低地の町の川沿いの遊歩道には、低い木の橋がいくつもかかっています。

 おや、水鳥がいる。

クロガモかな?脚がかわいい。

 

 ただ見れば何の苦も無き水鳥の脚にひまなき我が思いかな  水戸光圀

 

とはいうけれど、すいすい楽しそうに見えますけどね。もちろん寒いだろうけれど。

 

寒さに負けないのは、こちらも同様ですね。足元に咲いている水仙の花。

 

水仙は様々な品種がありますが、昔ながらの金盞銀台と呼ばれるこの水仙が好き。花のの少ない時節に咲いてくれるのも嬉しい。

歳寒三友(松竹梅)ほどしられていませんが、雪中四友として玉梅、蠟梅 山茶花水仙というのもあるそうです。

川風に吹き払われながらも、香りがします。水仙の 甘さの底に、青い哀しみのある香り。

  水仙や少年ら手に手をつなぎ  おるか