ついに来ました。白く優しげな魔物、雪が。
これまで、やや暖かに感じる日が多かったので、このまま春になってくれないものかと、つい甘いこと考えていましたが、やはりそうはいきませんね。
蝋梅の上に雪の天蓋が覆いかぶさっています。
その名の通り蝋細工のような透明感のある花弁は雪を留めないようです。寒さの中で香りは一段と清冽。甘く流露する香り。何に似ているかな,水仙に似ているけれど、もっと濡れてる、というか。
地面には、クリスマスローズの蕾が上がってきていたので楽しみにしてたのに。雪に埋もれてしまいました。
当然花粉を運ぶ虫もいないこの時期に、吸い上げる水も冷たかろうに、花を付け、雪にまで降られる。過酷な状況を生きることを選択した植物たち。けなげだなぁ。ふしぎだなぁ。
玄関前は屋根から落ちた雪のバリケードが、人の通るのを阻んでいます。
そこにどうにか通路を作って、雪の重みで屋根にのしかかってる木の枝を払ったところで、手首が限界。
おかげで今日はもう仕事はできないしピアノも弾けません。やれやれ、と、言いつつ、心おきなく本が読めて、うれしくもあります。なにぶん、一旦読み始めたら読了するまで止めることのできない性格なので。普段は仕事に差し支えないよう気を付けているんです。
窯を焚きながら本を読んだり、雪の気配を感じながら読んだり、冬は読書にはいい季節です。ふふ