やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

里山雑記四月末日

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芍薬

芍薬の花。朝日を浴びてうれしそう。

花びらは、絹よりはリネンの触感で、いかにも、こわれやすそうです。夭折の美なんて言葉が思い浮かびます。

 小さな青い蕾をゆっくりもたげてから、とても長いことかかって、緑の竜の指の中の白玉のようになり、開いたと思うとすぐ散ってしまう。

日本の固有種ながら絶滅危惧種。 昨日ひらいたこの花に今日の夕べは、ないでしょう。

滅びゆくものは美しい。

いっそ、今、切ってしまおうか。

 

 夕風の山芍薬に触るるなく  おるか

 

そう、触らせたりしないよ。