やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

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時雨の晴れ間に寒ブリ買いに

 時雨の晴れ間に買い物に出て、橋立漁港に上がったお魚を買いました。
鰤がありました。今年はまだ鰤起こしは聞いていないけど、そろそろ季節です。北陸の寒ブリはおいしいですからね。鰈の塩焼きも「激ウマ!」とタグが付いていただけのことはありました。この辺りのお魚屋さんは焼いてくれるんです。

写真手前は、能登の牡蠣で牡蠣ご飯。このところ亜鉛不足でしたので補給しませんとね。器は赤絵稚竜と子獅子飯碗。見込みに竜、外側に獅子三頭です。
 子持ち茄子向付けに、鰤お刺身。左、花散らし丸長皿に鰈。その向こう、能登のベビーリーフのサラダ。小松菜とか杓子菜とか日本のお野菜のベビーリーフです。
山茶花に隠れて見えませんが、紅葉の飯碗に加賀湯葉の煮たの。点前の御汁は、加賀湯葉を煮た後の豆乳お湯で作ったお味噌汁。白いのは豆乳の色です。
お米も地元のものだし、今回は加賀の地物の味です。ワインはイタリア、2019ノヴェッロ。山の方の赤と海の方の白。今年のノヴェッロはすごく良いそうで楽しみです。

写真を撮っている真にまた時雨。雨も嫌いではないけれど、時雨の通り過ぎた後の、金色のレースで編まれたような光は特別です。

時雨は大切な季語ですから名句は多いけど、面白いのは

化けさうな傘かす寺のしぐれかな  蕪村

蕪村らしい。たしか、飄逸な絵もありました。貸してくれたのはありがたいけど…という気持ちが、おかしくもあり、やがて侘しくもあり、いかにも時雨の気分です。

 

 やはやはと時雨の蛇体山を捲き   おるか

山道で時雨に追いつかれてしまって。少しばかり濡れたけど、あっという間に通り過ぎた後は、不思議に明るくて、白蛇のお腹の中はこんな感じかな、とおもいました。