ハクモクレンのなまめかしい白。
この花は、自分の滅びることを知っている。
ヒトが地上に立つよりずっと以前から、
今とそんなに変わらない姿で咲いていたというが
明日には花弁の先に赤茶色の錆があらわれるだろう。
それは、あたりまえのこと。
日を浴びて川風に揺れて。
それで いい。
オガタマは散り始め、白い椿も咲いて、ハクモクレンも、先を争うように花を掲げています。辛夷がまだ莟。
白い花の季節は樹上にやってきました。
地面では、山芍薬はまだ葉をほどいたところ。二輪草も雑草もまだ。
空の方が春は早く来たみたいです。