やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

衣替え

家の中も衣替え。

梅雨入り前の、鬱陶しい時節ですが、カーペットを夏用のコットンに、座布団を洗いざらしの麻のカバーに変えたり、などしていると、気分も何となく明るくなります。

 

 お手打ちの夫婦なりしを衣替へ   蕪村

 

衣替えという、日常の習慣と「お手打ち』というショッキングな事情との取り合わせが、人の世の哀歓を陰影深く切り取っています。

杓子定規でない雅量の感じられる対応が、名裁きって感じ。

 忖度というのはこういう、弱者の言うに言われない心情をおもんばかった対応のことだったはずなんですよね。今では権力者の御都合主義って感じに使われてしまってますが。

さて、多少なりとも気分が上がったところで、サンドイッチ食べて御仕事しようッと。

台風一過の青空のもと庭のミニバラやアジサイが咲き始めました。

 

  座布団も服も生成りや夕端居  おるか