やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

三月の表紙、雛祭りランチ

 

 

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 温かくなったらあれもしようこれもしたいと待ちに待っていた春三月。

猫のお雛様たちも勢ぞろい。あらあら、三にゃん官女さん方、お魚をそんなところに放しちゃだめでしょ。

磁器のお雛様の最大の利点の一つは、洗えばきれいになることですから、散らし寿司の中に鎮座してくださってもかまわないんですけど、さすがに控えてもらいました。

 その散らし寿司,具材のメインは菜花と鯛です。タイはしばらくお出汁とひまわりオイルにつけてあります。ひまわりオイルはオリーブオイルより軽く、癖もないので愛用しています。器は莟が開くような形、そこに紅梅の図。この辺りではようやく梅が咲き始めたところです。

 

 紅梅や天水桶のまた満ちて  おるか

 

その隣の 椿の小菓子鉢には煮物。なんだか菜花ばっかりですね。藪椿もそろそろです。嵐の後、目の前の川を夥しい数の真紅の椿が流れていったことがありました。

 

 流れ寄り流れ去るもの落ち椿  おるか

 

右奥の、マグカップは今年の新色、浅葱色の撫子文様です。

御団子の乗っている長皿は古九谷写し、驢馬に乗った詩人蘇東坡の図なんですが、まったく見えませんね。

忘れていました、手前のやや小さめの御飯茶碗はポルカドットと呼んでいます。最近、良く描いている紋様です。

雛祭りといえば蛤が王道ですが、今回は浅利で我慢しました。

桃の花には、まだ少し間のある北陸の山里です。

 

万葉の桃花の歌のなべて恋  おるか

 

   201年3月1日