冬葉ロゼットの間に太陽の欠片のような明るい黄色。たんぽぽを見るとようやく春が来たとうれしくなります。
御覧の通り茎がほとんど見当たらない。雪国ならではの姿でしょうね。この間まで残雪の下になっていた場所なので。もっと暖かくなるころには茎も伸び、だんだん普通の姿になります。
北陸の里山でも西洋蒲公英と日本蒲公英は陣取り合戦しています。これはどっちかな。確かめようとすると折ってしまいそうなので後ほどいつかにいたしましょう。
たんぽぽや足音一つついて来る おるか
人のいるはずもない山道でふと足音がするような気がする。風のせいでしょうか。なんとなくふり返ってはいけない類のもののような気がして前だけ向いて歩きます。
蒲公英という可愛い名前は、たたぽぽと鼓を打つ音からだときいたことがあります。
鼓って、萼の辺りの形からの発想なんでしょうか。「そう言われましても…。」ってかんじですけど。