やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

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絵替わり小皿

同じ形の器に、違う図柄の描いてあるものを絵替わりといいます。藍古九谷の代り皿には、まったく違う絵の描かれているのもあります。

大概は写真のように同テーマのヴァリエションが多いようです。

絵替わりは手間がかかる、めんどうといわれてきました。以前唐子遊びの小皿にお正月遊び、凧揚げ独楽回しなど五種類をえがいていたときは、たしかにそうでした。と、言うのも、五種類のうちどれかが売れてしまうと、それを補填しなければいけません。凧揚げ2枚、羽根つき一枚なんてやっているとわけがわからなくなってしまいます。

 

 しかし、ある時、ふと気が付きました。しゅるいがきまっているから、めんどうくさくなるのだ、と。

それ以来、一枚一枚違う絵を描いています。すべて一枚だけですから補填はありえません。お買いになってくださるお客様も一番お好きなものを選んだり、虎の子が蝶を見つけ、狙い、飛びかかり、失敗する、というストーリーで選んだり、と楽しんでいただけるみたいです。

ともあれ、せっかく一枚一枚描いているのですから、それぞれ違う方が描いているほうもたのしいんです。しかし、それを絵替わりというのかどうか、多少疑問にもなります。