やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

野生の蘭

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東洋蘭のなかでセッコクが一番好き。もちろん風蘭や白山チドリや日本が世界に誇る名花敦盛草や、いい花だなーとつくづく思うけれど、なぜかセッコクに親しみを感じる。
枯れ木に着生させておけば、ほとんど世話の必要が無い所も無精者の私にはありがたい。そしてその花の甘くやさしい香りの底にほのかに官能的な影があるのも、いい。

毎年セッコクやフウラン等着生蘭の株を庭の木の枝にぶら下げるのだが、年々増えて一種異様な光景になってきた。分け隔てしているつもり名全くないのに、セッコクは花盛りでフウランはなんとなくいじけている。
空は梅雨を思わせる鈍色。白い花唇に入って行く薄緑の蜘蛛に嫉妬する。