やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

アニマルズ

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 少しばかり涼しい土曜日の午後、福井県金津創作の森美術館に行きました。

三沢厚彦「アニマルズ」展です。この美術館では毎年、夏の間中一人のアーティストを特集した展示会をするんです。楽しかった~!

車 をとめると、まずは小熊さんがウエルカムと施無畏の印で出迎えてくれます。
後姿のオッサンぽいのもいとおしい。エントランスに向う屋根の上には逆光を浴びてりりしいチータが、出入り口前の木陰にはモモンガ(?!)

 今回の新作の中ではなんと言っても2m70センチを越えるほぼ実物大のグリズリー・ベアが、目をひきます。このあたりに多い「熊坂」はじめ熊という地名が見る人の中の『サブリミナル熊」(三沢氏の言葉)を呼び起こすだろうから、それに呼応するかたちで熊が多くなったらしいです。

楠の木に彫られた木彫の実物大の動物たちは、あたかも神木に彫られた立ち木仏のように、森の精霊の立木精霊という印象でした。純白の犀などは神々しいばかり。
虚空を見つめる焦点の定まらない眼差しもかえって様々な表情を想像させます(能面かい!)
ただ、実物大といってもプロポーションは全然実物とは違うのでそこに不思議なユーモアなような暖かみのようなものがただようんですね。
なんとなく作者に似てるかもね。
それにしても小さな蜥蜴が一体47万数千円。アートって高いのね。