…障子に猫の影が…ギャーッ!というお話ではなく仕事机の前の障子のことです。
白い紙を前にすると、いたずら書きをする癖があるので、目の前の障子に、つい描いてしまいます。
でもあまりやると、部屋がだんだん暗くなるので、一つ置きに描いてます。われながら、いじましい。
考えてみると、もともとは、障子の穴をふさぐのに、手近にあった描き散らしの紙を貼ったことから、だんだんこうなったような憶えもします。一か所破れたからって全部張り替えたらもったいないですもの。これは、ケチではなくサステナブルと言ってほしい。
昭和の時代にはありました。障子やガラスの罅に桜の花の形の紙を貼って補強したりすることが。
あれって、やさしい感じがしてすきだったな。
今日三月二日は若狭神宮司の御水送りの日ですね。
寺寺に悔過始まりぬ蕗の薹 おるか
はじめて行ったときは松明行列の最中に、持っていた松明が燃え尽きそうで、それこそ爪に火を灯したような状態でやっと鵜瀬にたどりついたのだったっけ。なつかしいな。真っ暗闇の中を松明の火が火龍のように蛇行して進んでいく光景が忘れられません。
今は道がきれいになっちゃったけど。不便も貧乏も、それはそれでなかなか味がありますよね。