やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

ステイ・ホーム

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オリンピック、選手は皆美しくていらっしゃいますね。

開会式は寝落ちしました。人生の短さを嘆きたい日は、あの日の会長の御挨拶を思い出しましょう。

ステイ・ホームといっても、もともと家にこもって人に会わない生活なので、取り立てて変わったこともないのですけれど。新しく始めたことと言えば

また旅に出られる日に備えて、イタリア語を勉強しました。旅行用の会話くらいならできそう。

そして、ものすごく久方ぶりにピアノで新しい曲を練習しました。ピアノはまったくの気分転換なので、今までにおぼえた曲をおさらい程度に弾くだけだったのですが、マーラーのアダージェットを女性ピアニストがオリジナルアレンジで弾いていらっしゃるのを聞いて心を打たれてしまって。

 その方のアダージェットは超絶技巧で絶対無理ですが、楽譜になっているのは、そつのないアレンジで簡単に弾けますので、ぼつぼつ鳴らして楽しんでいます。

しかしこうしてみると、私の好きな曲は暗い。Chopinも暗譜しているのはほぼ Adieu とついていなければ遺作とかばかり。

ノクターンの遺作、は映画 「戦場のピアニスト」 やフランソワ・オゾンの「婚約者の友人」にも使われた哀愁に満ち満ちた曲ですが…大好きなんです…。弾きながら19世紀の世紀末の画家ベックリンの「死の島」を思い浮かべていますもんね。とくにバーゼルの美術館にあるやつね。我ながら暗い。

プルーストは悲劇的なるものの美感の根底にはサディズムがあるって書いていたけど、そうなのかなぁ。

 

 「死」に終わる小説どの窓も緑  おるか