やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

カマキリさん

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寒くなってきました。

虫の声が聞こえなくなってどのくらいたったでしょう。
赤とんぼは、週末数匹見ましたけれど、今日はもういません。

カマキリが、がんばってます。
とはいってもほとんど動こうとしません。
壁に貼りついている枯れ色のカマキリ。カメラを向けるとギロッと目だけ向けました。
生き物の光は目に宿りますね。

網戸から動かない緑のカマキリの眼が、さっきまで宝石のように輝いていて、泣いているかと、思ったのですが、写真には映りませんでした。

中原中也の「逝く夏の歌」

並木の梢(こずえ)が深く息を吸って、
空は高く高く、それを見ていた。
日の照る砂地に落ちていた硝子(ガラス)を、
歩み来た旅人は周章(あわ)てて見付けた。

中略

飛んで来るあの飛行機には、
昨日私が昆虫の涙を塗っておいた。



ああ、昆虫の悲しみ