やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

仕事ですけど、なにか?

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クリスマス・イヴですね。
もう、テレビ・ラジオも町もクリスマス・ムード一色!

それでも、仕事押しているんですもんねー。今日も、びっしり夜中まで仕事すんのよー!

子供のころのクリスマスは、それは、楽しかった。祖父母がクリスチャンだったのでけっこう本気。
とはいっても「クルシミマスにサンザ苦労ースがやってくる」なんて寒い駄洒落を言う祖父でしたけど。

でも、写真の後ろのほうに見えてる本は聖書ではありません。

エドガー・アラン・ポーボードレールが翻訳した作品集です。ポーの英語もいいけど、ボードレールのフランス語もしびれるかっこよさ。
いま「赤死病の仮面」を読んでいるところ。クリスマスに読むには縁起でもないけど。
好きな作品です。

恐ろしい赤死病から逃れようと閉じこもった山奥の大伽藍で、やたら豪華な仮面舞踏会を催す人々。しかし真夜中の時計の音が響くとき、真っ赤な仮面の人物が現れ広間を横切る。人々は赤死病がついに、はいってきたことを知る。

舞踏会が豪華で快楽的であればあるほど、死から逃れられない人間の儚さは際立つ。
そう「吾、アルカディアにも在り」。それはどんな理想郷にも存在し、誰も逃れられない。

そう思えばクリスマスに浮かれ騒ぐのもまた一興。楽しみたまえ恋人たちよ。死が汝らを別つまで。