やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

初表からいよいよ裏へ

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18日月曜は連句の会でした。歌仙のつづきです。。
先月は初表の月の定座に

山腹に五重塔や月霽るる

をいただきましたが、作者の推敲が入り

中腹に五重の塔を月霽るる

といたしました。
つづく初表さいごの句は

からころからと蓮の実の声


月のお寺に、蓮池などもあるでしょう。蓮の実という句材もおもしろい。しかし打越に「風の音」とありますので声と音はやや近い。そこでごくふつうに

からころからと蓮の実の鳴り

としたらどうかとおもいました。
さて次の句からいよいよ裏にはいります。

黄昏の欅並木に鵯群れて

鵯はひよどりですが、「ひよ」と読むのだそうです。このあたりの呼び名なんでしょうか。
秋も終りの黄金の黄昏ですね。この美しい光景を恋の呼び出しとして、いよいよ次は恋の句とまいりましょう。

マナー・モードに間髪いれず

欅並木はキャンパスの光景と見たのでしょう。現代の恋の風景。
つぎは無季の長句でやはり恋をお願いします。楽しみ。
来月は芭蕉祭など行事が立て込んでいるので九月十九日金曜日となりました。