やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

菊の香り

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九谷焼美術館のミュージアムショップ&カフェ「茶房古九谷」に荷物を届けたついでに、
おちゃをいただきました。

九月になってお茶のおいしくなる季節です。
重陽も近いことですし、菊花茶をいただきました。白い菊の花と、くこの実の紅がとてもきれいです。

啜り茶ですから、ふたを閉じて隙間から少しづつチュウチュウとすすります。
酔うような菊の香り。思わず目を閉じてしまいます。
閉ざされた瞼の奥のほの赤い薄闇に、ひとり閉じこもって、なにか淫靡なことをしている気分。
啜り茶って、このエロティックな感じが良いのよね。

花茶の幽かな苦味の底から、クコのあまみがひろがってきて、陶然としたきぶんでのみおえました。

もう、秋だ。