やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

また春は来ぬ

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漸くわが庭にも春が訪れてきました。
春蘭がさきました。
そして去年の春蘭の塩漬けをいただきました。京都の老舗こうせん屋さんのような鮮やかな色はありませんが香りは高いような気がします。
ひんやり高貴な蘭の香り。
庭の春蘭を切っていけたのは、黒陶。中国のものだそうですが、どうなんでしょうね。真贋はともあれ、野草の一輪挿しには丁度良いぐあいです。
石斛もさいています。こちらも仄かな良い香りがしますね。

香りは記憶の深いところに働くそうですが、何か心の奥の異形のものをよびさますようなところもあります。
自分が人間でなかったころを思い出したきがします。一杯の蘭のお茶で。


  ひととせや春蘭の香をなつかしみ   おるか