外はホワイトクリスマスというもおろかな大雪。
どこへも行けない、買い物もできない。ケーキを焼く時間もない。
何にもない、寂しいクリスマスだけど、キャンドルの明かりっていいですね。闇が温かく感じられます。
ここのところ、仕事ばっかりだったので、スノードームのオルゴールが鳴りやむまでのほんしばらくの間、ぼんやりしました。
子供のころのクリスマスを思い出します。クリスチャンだった祖父母にとどく、外国からのクリスマス・カードを見せてもらうのが楽しみでした。
祖父の炬燵にかけてあった手作りキルトはたしかアメリカの知り合いからのプレゼントでした。
キルトというと立派な作品みたいなものが多い昨今ですが、それは、模様も大きさもバラバラな、本当に小さな端切れを綴り合わせたもので感動的なつつましさでした。
着古した服の、まだ使えるところを丁寧に切り取ったのでしょう。端切れの一つ一つが洗いざらした薄さと軟らかさで、子供心に、なんてすてきな贈り物だろうとおもいました。
オルゴールもやみました。雪が物音を遠くしますね。静かな夜です。
冬の日のキルトに綴るその昔 おるか