やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

春のあれこれ

雪折れの枝を壺に投げ込んでおいたら、莟をあげてきました。がんばってますね。けなげです。

どの蕾も窓の明かりの方へ向いているのもいじらしいというか、なんというか。葉っぱもつややか。つらつらつばきつらつらに。万葉の時代から歌われてきた照葉は、今も魅力的です。

貝母の蕾も、大きくなっていました。なよなよとか細くて、周りの何やかやに蔓を巻き付けます。花もうつむき加減で可憐です。『ごめん遊ばせ、一人では立っていられませんの」みたいな風情でよよと身を傾けてきますが、蔓性植物ってしたたかなところがありますね・巻き付かれた方が枯れてしまうことも多い。右手にある黒蠟梅は毎年からまれてるせいかどうか、元気がないんです。

 

そして、山芍薬の花芽。海松色とえび色の底深い配色がしぶい。三日ほど保つかもたないか、というはかない花を決まったように雨の日に開く、薄幸の名花です。

芍薬が咲くと、とうとう本当に春が来たな、と感じます。そして、あっという間に去ってしまう春なんですけどね。

 

ものの芽の聞き耳立ててならびけり  おるか