晴れ間に外へ出てみたら、去年と同じところに蕗の薹。この緑、萌え出るものの色ですね。そして裏庭に
ひっそり黄連の花。まわりの大きな葉はエビネです。花の下の小さな葉が黄連のはっぱです。苦いので有名な漢方薬の健胃差剤ですね。そのまま風車のような形に種を付けます。
そして
落ち葉の中から一輪草の蕾、もう開きかけてる!
上の方にクリスマスローズの蕾も見えます。一輪草とクリスマスローズで東西キンポウゲ科入り交りの庭にしたいと思っているんです。
え、「イカリソウの古葉、かたづけては」、ですか。その通りですけど、古い葉を片付けちゃうと寒いのじゃないかしら、という気がしまして(しどろもどろ)。
上を見上げると樒の花が!
枝の間の空がステンドグラスのように青く輝いています。
一説によると、樒はしかめっ面のしかめ、べしみとか、から来ていると言います。言われてみると、確かにややいびつな形の蕾ですね。でもその、しかめっ面のほぐれて、ほのかに清香の漂う、こんなにきれいな花になる。春の女神はさすがに懐が深くていらっしゃる。
寺々に悔過はじまりぬ蕗の薹 おるか
若狭神宮司の薬師悔過は、そろそろですね。これが鵜瀬のお水送りで終わり、その水が奈良へと現れてお水取りになる。日本って不思議だな。
そして植物は何も言わないけどちゃんと春を知っている。えらいなー。