やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

一輪草と イチゲ

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今年も一輪草が咲きました。

かわいらしい花です。キンポウゲ科なので、多少の毒性があるとも,火を通せば大丈夫だとも言われますが、、わざわざ食べることもない。

我が家のちいさな庭に春一番に咲いてくれるキクザキ一輪草、あれは、またの名は白山イチゲです。紫がかった茎の色がいかにも毒っぽくて魅力的なので、私は好きです。が、一般的に一輪草といえばこちらの梅咲きが思いうかぶでしょうね。

どちらも なかなか気難しいですが、やっとすこしづつ増えてきました。

梅咲きの方は、山奥に大群落があって、「とてもきれいだから」と、お隣の爺ちゃんが案内してくださったんです。もうずいぶん前のことになります。当時、工房で働いていた女の子たちといっしょに出掛けて、谷をうずめる可憐な白い花に歓声を上げました。

お爺ちゃんは先ごろ亡くなり、女の子たちは皆独立しました。その時、一株持って帰った一輪草がこうして花をつけてくれます。

私はお釈迦様のおっしゃる通り、この世は苦だと思っています。諸行無常会者定離、合った人は必ず別れ、すべては移ろうこの世界。
しかし、こんなにも美しい。