雷鳴が聞こえます。北陸の冬の雷のすごさは、神々のテロってかんじです。
今月の俳画。
枇杷の花にゴジュウカラ。
枇杷の花よごるることのあたたかく おるか
「枇杷の花」と「あたたか」で季重なりかもしれませんが、この暖かさは。気分的なもので、実際の気温ではないので、お許しくださいませ。
「汚れちまった悲しみ」もあるけれど、よごれられないのもそれはそれで悲しい。
ちょっとよごれるのも、また一興。
サボって朝寝の気分で、ぬくぬく。
枇杷は、こんな寒くて虫も死に絶えたような季節にひっそりと花を付けます。もこもこした茶色の産毛みたいなものが、汚れたように見えます。
目立たない花ですが、とても甘い香りがします。蜜の香りというか。
私が虫だったら、かくも甘い蜜の香りに、最後の力を振り絞ってたどりつこうとおもうでしょうね。
絵はちょっといじりすぎてしまいました。あーもっと自由になりたい。