やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

絵付けを待つ器たち

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漸く春めいてきました。
高島屋さんのグループ展に桜の文様の器を出そうと思っていたけれど、三月三十日からでは東京の花は咲いてしまっているかもしれませんね。

これから、色絵を描かれるのを待っている白い器たち。
薄青い影が春ですね。

このやや翳りを帯びた白が九谷の生地の肌の色です。
純白よりも私は好き。
鉄分が時々茶色の点になって飛びますけど、自然な感じで、実をいうと、それもけっこう好きなの。
「花は盛りに、月は隈無きをのみ見るものかは」と兼好翁も書いております。すこし歪んだりやや翳ったり、、それも風情とうものですよね。