やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

鳥獣戯画を見てきました

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平成新館の完成した京都国立博物館
記念の国宝鳥獣戯画展というからには全巻ずらりと拝見できるのかと思ったら、甘かった!

入場に一時間以上も並ばなければならなかったうえに、画巻は、ほんの少しだけで、しかも「前の方と間隔をあけないでください」なんてメガフォンで言われながら通り過ぎるだけ。
そうでなくとも人ごみに慣れてないから、ぐったりつかれてしまいました。


 平成新館はすっきりした建物で、眺めも良く、エントランスの空間も広々と開放的で良い感じでした。
ただ、一言言いたい。全体に水分の補給できる場所が少なすぎる。あれだけの建物にレストラン一箇所だけ!?そこも行列ができてましたね。

 すべての外を眺めるテラスを無料でお茶を飲めるようにしてほしい。東京の出光美術館のロビーは、いつも無料のお茶を飲みつつ感動を確かめている人々(?)でいっぱいですよね。
 自動販売機を置くのが美的でないというのは、わかる。それは賛成です。だけど何時間も行列で並ぶ我々の身にもなって欲しい。
来年の、季節が暑くなる前に、何か手を打って欲しいものです。

とは言え、展示の高山寺の宝物はすばらしかった。
明恵上人だいすきだし。遺愛とつたえられる子犬の像は写真で見るよりずっと優れた作品でしたね。

随筆家の白州正子が「明恵上人は鋭い美的感覚ももっていたようだ」というようなことを書いていましたが、たしかに明恵が愛したことで有名な「佛眼佛母図」はもちろん「華厳海会諸聖衆曼荼羅図」等々も何か繊細な美しさにみちてました。

明恵上人の「夢の記」を見ることができてうれしかった。実は心ひそかに、漢字は明恵の字をまねてるんです。へへ