やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

はがき俳句9号その2

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菖蒲湯の香り

菖蒲の青々とした剣のようなお姿を見れば、邪気を祓うといういわれも、おのずから納得!って感じです。
どうも風邪ぎみなので、今夜は菖蒲湯で無病息災を祈念いたしましょう。

山城温泉も菖蒲湯祭りのころかな。
祭りを知らせる昼の花火の音も、なんとなくいいですよね。


さて葉書俳句その2

笠井亞子さんの5句「びっしり」という題がついています。

 大福にびっしりひとつぶの苺   亞子


ああ、それはおどろきますね。巨大な苺が一つって。
大福のようなプニュプニュしたものに「ずっしり」でも「みっちり」でもなく「びっしり」なところに作者の驚きがつたわってきます。よほどぴたっとおさまっていたのでしょうね。職人技?!


  蝙蝠や雲の残れる夜の川   亞子


 都会の川でしょうね。塵や芥を浮かべて流れ去る川に、夜の雲だけが流れ残っている。映っている。詩的です。
蝙蝠も見かけなくなりました。飛び方が妖しいですよね蝙蝠って。
きっと蝙蝠は今は都会のほうに居るのかもしれませんね。ゴッサム・シティーとか。