蔓性の羊歯…かと思ったら、
蔓のように見えるけれどが長ーい一枚の葉っぱなんですって。つまり葉っぱでほかの植物に巻き付くという大胆なことをしている羊歯なんですね。カニ草って。
蔓に見えるところ、とても丈夫です。
以前、日本の植物は、か弱くて外来種にすぐ駆逐されてしまうのが悲しいと、書いたことがありますが、このカニ草は、北米で大繁殖して、迷惑がられてるという、したたかなやつです。さりながら、国内では、減少しているとか。たくさん花をつけたかと思うと不意に消えてしまうのが植物の栄枯盛衰諸行無常の姿です。今は写真のようにワッサワサに生えているけれど、天候の不順な昨今、何が起こるかわかりません。
方丈記に「久しくとどまりたるためしなし」と「人と住みか」を例にしていますが、庭もそうですね。っていうかすべてはうつろうもの。
青々と見える夏草も、葉柄がすでに固くなってきているらしく風にシャラシャラ音を立てます。秋になると全体が固くなってカサコソいうようになりますね。
ヒグラシの声が大きくなりました。ディエス・イレ、と聞こえる。
雲増えて蝉の目の朱のおそろしき おるか