やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

俳画 鉄線

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鉄線の花が満開です。

その名の通り、鉄線の蔓は、「なんで出来てるんだ!」って思う硬さですね。

ベランダの鉢からあふれだして、外の花石榴の枝をがっちりつかんでいます。ただ、蔓性植物植に往々見かけられるように、巻き付いた相手の表皮に食い込むようなことはなくて、ひたすら握力勝負なところは正直と言うか、単純と言うか。

テイカカズラのようにガッチリ根を這わせるようなのは、ちょっと恐ろしい。

藤原定家の妄執が蔓となって式子内親王の墓に絡みついたと言う、その定家葛、甘い香りの、白く可憐な花なんですけどねー。相手を枯らしても構わないという勢いが破滅的な恋らしい、と言いましょうか。

さて、句は、

 筒鳥やしづかに指の痛む日も   おるか

 

指とか手首とか時々痛くて。使いすぎなんでしょうね。