鉄線の花が満開です。
その名の通り、鉄線の蔓は、「なんで出来てるんだ!」って思う硬さですね。
ベランダの鉢からあふれだして、外の花石榴の枝をがっちりつかんでいます。ただ、蔓性植物植に往々見かけられるように、巻き付いた相手の表皮に食い込むようなことはなくて、ひたすら握力勝負なところは正直と言うか、単純と言うか。
テイカカズラのようにガッチリ根を這わせるようなのは、ちょっと恐ろしい。
藤原定家の妄執が蔓となって式子内親王の墓に絡みついたと言う、その定家葛、甘い香りの、白く可憐な花なんですけどねー。相手を枯らしても構わないという勢いが破滅的な恋らしい、と言いましょうか。
さて、句は、
筒鳥やしづかに指の痛む日も おるか
指とか手首とか時々痛くて。使いすぎなんでしょうね。