一晩にけっこう積もりましたが、やはり春の雪ですね。お日様が出るとみるみる溶けてゆく。
植木鉢の上の雪兎と猫も、みるみる溶けて哀愁があります。もう一匹子犬が右側にいるんですけど、目が片方落ちてかなり哀しい姿になってきたので遠慮しました。
猫の青い瞳は、昔造った、釦、です。
動物はみんな好きですが、猫の目は生き物の瞳の中で最も美しいものの一つでしょうね。ヴォードレールの「猫」にも
おいで、わたしの美しい猫。
恋する心に可愛い脚の爪痕をまたつけて。
この身を沈めさせておくれ。
金属と瑪瑙の融け合った
その美しい瞳の中に。(後略)
猫好きの詩人は恋人の描写もなんだか猫っぽいのよね。
ともあれ猫の目の魔力は自然遺産より強し。
さようなら雪兎と雪猫さん、明日は水になって植木鉢の伊吹麝香草を潤してくれるのでしょう。花が咲いたらまた会いましょう。