やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

二月のテーブル 青い鳥がいっぱい

                                                        

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いつもランチの写真ばかりでしたので、たまに気分を変えようと。お茶の時間。

ちなみにお茶の入っているカップは家で使っている物。入っていないのが未使用、つまり、お売りしているものです。右側のドライフルーツの平鉢も使っている物。

 試作品とか、釉薬のちぢれたもの等等、自分用は皆、少し残念なものたちですが、それはそれで、長く使ううちに愛着の湧くものですね。

手前、中央のカフェ・オ・レ・ボウルは、見込みに一輪花が描てあります。外側に、青い鳥。その隣は幾何学文様のお皿のうえで、チョコレートに舌鼓を打つ青い鳥さん。水滴のつもりで作っては見たものの、あまりにも水の切れが悪いので、机の周りであそんでもらっています。奥の青い薔薇の大皿の上で威張ってる鳥もそうです。白トリュフチョコの卵を守ってる気分ですかね。

 

右側奥の、染付のカフェオレ・ボウルとそのまた奥のマグカップにも青い鳥が描いてあります。

二月って、青のイメージがあるので。二月の空の青って格別です。

ヴァレンタイン・デーも近いことですし、幸せの青い鳥たちに大いに飛びまわってほしいものです。商業主義に踊らされて愚かしいとも言わば言え。「愛と戦争には なんでもあり」、といいますし。

それに寒い時期にチョコレートを食べてエネルギー補填するのはそれなりに理にかなっているとも言えますでしょうし。

とはいうものの、青い小鳥は、ほんの小さな隙間から逃げだして、空の青に溶けてしまったら、もう見つからない。今日は、ボリス・ヴィアンの「日々の泡」を読んで、というか聞いて、涙目になってしまいました。映画にもなって有名な小説ですが、いわゆる”中二病”みたいな思いっきり悲しい恋のお話ですよね。幸せの絶頂からあっという間に転げ落ちて行く。

チョコレート売り場で見かけた女の子たちはみんなとてもかわいかった。クロエとコランのような悲しい恋でもダフニスとクロエでも、心の底からの恋をして、そしてなるべく生き残ってね、と心の中で祈りました。

 

石榴の実両断恋に死なざりき  おるか

追いゆけばいつか追わるる追儺の火  おるか