押し詰まってまいりました。そろそろ御用納めのところもおおくていらっしゃるのでしょうね。こちらは、…ついに大晦日に窯を焚くことになりそうです。
ひとえに自分の計画性の無さのせいですので、ぼやいてもはじまりませんね。
ところで、仕事場の窓から、ああ冬紅葉がまだきれいだな、などと眺めていましたが、ふときがつきました。美男葛って常緑ではなかったか、と。
確かにこの紅葉は違和感がある。去年まではこんなことはありませんでした。どうした美男葛?
名前の由来の、平安時代のヘア・リンスだったという、茎や葉から出るドロドロの液体で、たまに髪を洗ったりしていましたので、枯れたらさびしい。
美男葛はさねかずらともいいます。百人一首の
名にしおはば逢ふ坂やまのさねかずら人に知られで来るよしもがな 三条右大臣
の歌でしられるさねかずら・美男葛。蔓はかなり丈夫で、がっちり抱え込んではなさい感じです。執着の強さを感じさせますね。
いまだ さて なぜ なほ 残る冬紅葉 おるか