やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

山里の秋 枇杷の花、そして熊

 

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枇杷の花の、甘い香り…たとえるなら、梨の砂糖煮?

茶色のフェルトみたいなモコモコを纏っています。暖かそうですね。

枇杷は大薬王樹といわれています。葉に微量の毒性があるそうですが、毒というものも使い方によっては起死回生の妙薬ともなる、ということなのでしょうか。

暖かい地域の果物だと思っていましたが、温暖化のためか、ここ北陸でも実がなるようになりました。温暖化という地球的毒の甘味を食べる。複雑な味わいです。

 

 今年は山の木の実が不作だそうで、熊の出没が頻繁にニュースに流れます。先日は駅近くの商業施設に熊が逃げ込んで大騒ぎになりました。

 柿や栗など熊の寄ってきそうな木の実は採ってしまうように、と言われるので、お隣の方が裏山の栗の木をかたずけに行ったら、すでに完食してあったそうです。ハハハ。

 熊も人里に下りてパニックになってしまうほど怖いのに、食べ物がないから、やってくる。

 山の木の実が少なくなるのは。ただ自然に不作なだけではないとおもいます。スキー場やゴルフ場が乱立し、手入れのされていない荒れ放題の杉の木林が、かなり山奥まで広がって居ます。

 荒れた杉の木林って、日が射さないので地面に花が咲かないし、見るからに寒々とした光景です。枯れそうになると、自然の成り行きとして子孫を残そうと花粉を盛大に飛ばしますし。

 ドイツのかの有名な黒森が、最近は環境政策として自然に帰すため植生を変える作業をしているとききました。

 杉の植林を長いこと進めてきた林野庁(?)も責任を取って、杉林を自然な森に返すことに補助金でもだしてくれるというのは、どうでしょうねえ。私も花粉症です。喜んでボランティアにさんかしますよ。

 熊さんも「俺も参加するよ!よろしくま!」!とか言うんじゃない?