名月に供えた芒が、居待ち月の今日はパラパラ散っています。
お月様に里芋と芒を供えるのはいつのころからのことでしょう。
台湾とか南方のタロイモなどを主食にする地域では、日本の芒ととても良く似たトキワススキを畑に挿して病虫害を避けるための御まじないにすると聞きました。
沖縄にも芒を悪例除けにする風習があったそうですね。薄と里芋は、南方系の長い歴史を持つペアのようです。それと平安貴族の中国に倣った観月の宴とが綯い交ぜになったのでしょうか。よくある話ですね。
ともあれ、秋の月は美しい。眺めているとこの世のことなどどうでもよくなってしまいます。
去りながら。昼ご飯は食べねばなりません、先日窯から出たばかりの染付鼎紋様の八寸皿にありあわせの煮ものなど。
左側の赤絵柘榴紋様のお皿にはブロッコリーとハムの炒めたのと、残念ながら里芋じゃなくてジャガイモの蒸かしたの。
手前のお皿は人参の模様です。ウサギの箸置き、かわいいでしょ?
その他木の葉形の大皿に果物等等。このところ果物ばかり食べています。この時期果物がいろいろあって嬉しい。
裏声のヴィヴァルデイ雨の居待ち月 おるか