石垣の岩の隙間から花を掲げて、大群落を成している、ユキノシタ草。
虎耳草とも書きます。葉っぱのふくふくした感じが猫科の耳みたいだからでしょうね。
鴨足草とも書くのも葉っぱの模様に注目したのでしょう。
花は、その形が大の字に似ている大文字草のお仲間、よく似ています。よくある草ではありますが近づいて眺めると一つ一つの葉の色合いも面白い。赤い茎の色調もレンガ色から赤紫までさまざまです。2メートルほどの高さの石垣一面に咲き乱れ、風に揺れる。このまま大画面の作品にしたい。
神は一輪の薔薇の名前もご存知だとはいいますが、このユキノシタ群落は、さすがに御無理では、と罰当たりなことを考えてしましました。
小さな花が集まってこんなにきれいなんですもの。神様もきっと楽しまれていることでしょう。よく見ると、大文字草もまざっているのかな?
残念ながら石川県と福井県にだけある激レア品種、越前大文字草ではなく、普通の大文字草のようです。え、一株くらい混ざってないかって!?
うーん大群落の中の一株を見出すのは神ならぬ身には無理ですね。
廃屋の前も後ろも虎耳草 おるか
先年の大雪でつぶれたお家の前だったんです。